春にして君を離れ
- おざき
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最近、読書、していますか?
私の趣味のひとつに「読書」があるのですが。
昔から本当になんでもパパパーっと読むので、よほど胸を打つ作品でない限り、読んですぐに内容を忘れて、同じ本を図書館で借りたことも一度や二度ではありません(*ノωノ)照れる
そんな中、最近読んだ本ですごくドキドキした作品をご紹介させてください。
ドキドキと言っても恋愛のドキドキではありません。
母親(というか人間)の不完全な恥ずかしい部分を詳らかにされて、普段あまり考えないように後回しにしていた(何なら死ぬまで向き合わない人が殆どじゃないでしょうか・・・)問題を突き付けられて、「どうなんですか?あなたそれでいいんですか?」と迫られているようなドキドキです。
作品のタイトルは「春にして君を離れ」。
作者は数々の推理小説で有名なアガサ・クリスティーです。
といってもこの作品は「メアリ・ウェストマコット」というペンネームで書いた純文学的な作品で推理小説とは全然違う作風です。
(このペンネームで6作品書いているらしいですが私はこの作品しか知りません)
内容を軽くまとめると「ある女性が旅先で思わぬ足止めをくらい、ひとりきりで過ごす数日間の中で、自分自身と向き合いながら、これまでの人生や人間関係を静かに見つめ直していく物語。心理描写を中心に、内面の揺らぎと気づきが丁寧に描かれています。」という何の変哲もない小説のようなのですが。。。
私は読み終わった後「すごいものを読んでしまった・・・😶1944年にこの小説を書いて2025年の主婦の心をこんなに揺さぶるなんて・・・アガサ・クリスティーは本物の天才やん!」とものすごく感動しました。
子どもたちが巣立ったあとの中年の母親が主人公の話なので、若いうちに読んでももしかしたら響かないかもしれません。
でも間違いなく不朽の名作です。
※ちなみに「春にして君を離れ」というタイトルはシェイクスピアのソネット第98番からの引用で、「外の世界は春のように華やかであっても、心の中は君がいないことで虚しく、寒々しい」という、喪失感や内面の孤独を象徴しています。
最近読書していないわー・・という方でも気楽に読めるページ数なので、ぜひお手に取ってみてください。
そしてアガサ・クリスティーの才能に酔いしれてください📚
今日も兵庫県には熱中症警戒アラートが発表されています。
エアコンの効いた涼しい部屋で、しっぽりと読書などいかがでしょうか📖
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